Mar 27, 2012

スウェーデンとスコットランドの旅ーBMXバンディッツとパステルズに会ってきた!その1

(左から、Stephen Pastel(The Pastels)、Sayuri Hashimoto(miette-one)、Duglas T. Stewart)

ああ、、、、衝撃的な写真!

みなさん、こんにちは!
先日1週間くらい旅に出ておりました。
生まれて初めての海外旅行です。
よく「海外いった事無いの?!(その歳で?!)」とびっくりされるんですが、
これでもうそんな反応をされなくて済みます!
しかも事もあろうに初めて行く所が、
スウェーデンとスコットランドという、、、!!
どちらも今の私を作っているといっても過言ではない音楽達の大部分が生まれた国なのです。

そもそもなぜこの国に行く事になったかというと、
ちょっと長くなってしまうので一部省きますが、
特にスコットランドについては、BMX Banditsのダグラス・T・スチュワートさんが、
2〜3年前にmyspaceでメッセージをくださった事に遡ります。
共通のお友達、ヒロホさんが、ダグラスさんに私のCDを送ってくれたのです!
(わざわざ買って!スコットランドに国際郵便!!ヒロホさんありがとうっっ!!!)
「CDとっても良いね!イギリスにくる時は教えてね!」って、書いてあって!!!(泣)

それからもPVをアップしたら紹介してくれたり、コメントをくれたり、
しまいには「miette-oneの曲をTFCのノーマンとデイビットとカバーしてる」と
facebookでつぶやいていたらしく、それもヒロホさんからの通報で知り、、、。

そんなふうで、私もイギリスのスコットランド、グラスゴーに思いを馳せておりました。

わたしはギリギリリアルタイムのフリッパーズファンで、
好きになったと同時に解散だったので、情報が少なく、
周りの友達にフリッパーズ好きな人は皆無だったので、
「花とゆめ」という少女漫画雑誌にフリッパーズファンの文通相手を募集しました。
(当時「花とゆめ」は「ぼくの地球を救って」の連載が読めたので、
続きが気になって購読していたのでした!)

そこで私の御相手をしてくれたミズエさんは、
フリッパーズの元ネタである英国ネオアコ・ギターポップに大変くわしく、
BMXバンディッツやパステルズやヴァセリンズや
ジーザスアンドメリーチェイン(プライマルスクリーム)などの
グラスゴー周辺はもちろん、セイント・エティエンヌやマイブラディ・ヴァレンタイン、
ブラーやライド、ストーンローゼス、他にもたくさん!フリッパーズが影響を受けたと思われる
様々なバンドを教えてくれました!
(もちろん、米国インディーやギターポップもあわせてたくさん。
ベルベット・クラッシュの前身、チューチュートレインやビートハプニング、
オーストラリアのレモンヘッズ、ラブレターズも彼女に教えてもらいました。)

そんなフリッパーズファンにはたまらないバンドに
しかも今もなお意欲的に活動を続けていて、
グラスゴーの仲良しグループのまとめ役であるBMXバンディッツに、
私の音楽を気に入ってもらえるなんて、、、!!
「いやいや、わたしこそ、あなたのファンですから!!
CDいっぱい聴いて、影響うけまくってますから!!」
これははっきりと告げなくては!!!

そんなわけで私は冷や汗をかきながらダグラスさんにメールをし、
そしたらすぐにお返事が来て
「それはいいね!ぜひおいで!来てくれたら小さなショーかレコーディングが出来るとおもうよ!」

!!!!!!

「ちなみに僕のいるところはスコットランドのグラスゴーだよ!」

なんと、、、?

私はイギリスって言ったらひとまとまりに考えていましたが、
日本に東京と大阪があるように、遠く離れた都市ってこともあるのよね、
うんうん、さてグラスゴーってどのあたりなんだろか、、、

 

なんて所からこの旅が始まるのですが、
先日abcdefg*recordがやっているポッドキャスト『コアレディオスーパー4月号』にて
BMX BanditsやPastelsが一体どんなバンドなのかを
スコットランドのネオアコ・ギターポップの歴史、グラスゴーの人物相関を交えて
息の続く限り説明していますので
ぜひ、そちらを聴いていただきたい!

↓↓↓

コアレディオスーパー2012年4月号
(再生ボタンをポチッっとすればこのページを見ながら聴けます。)

 

ラジオの中でお伝えした、パステルズのスティーヴンが共同経営している
monorail musicというレコード屋さんは
ベジタリアンの人も大丈夫なカフェが併設されていて、
DJイベントやライブイベントも時々あったり、
ほんわかまったりとした、みんなの憩いの場になっています。
ダグラスさんやノーマンも時々DJしてるって言ってました。

それからスティーヴンは、泣く子も黙るナウで巨大なUKインディレーベルDominoの中で
Geographic Musicっていうサブレーベルをオペレーションしてます。
パステルズのセンスが今の世の中に必要とされているという意味だと思うし、
やっぱりインディーズが何なのかを分かってる人に任せるという、Dominoの姿勢にも感服します。

 

ダグラスさんは現在新しいアルバムをレコーディング中なのですが、
ジム・バーンズという監督が撮ったドキュメンタリー映画
『Serious Drugs – Duglas and the Music of BMX Bandits』が
昨年12月にグラスゴーで初演されたばかりで、
これからいろんな映画祭や音楽祭で上映していくようです。
(とりあえず近い所で上映されるのは4月15日、スペイン・マドリードのヨーロピアンプレミア。)
日本でも上映されるといいなあ。
と、いうのはこの映画の内容は、私がラジオで話した、今なお続く
「グラスゴーの仲良しギタポ・ネオアコ・インディシーン」について、
ダグラスさんがどういう役割をしてきたのかを、皆の証言を元に
深く掘り下げた内容になっているようなのです、、、!!!
これは決して昔話ではなくて、(実際まだグラスゴー仲良しシーンは続いているのです。)
今やっている、または今後のインディーミュージックシーンに
必ず役に立つヒントを与えてくれると思ってます。

 

その映画の中でも一部使われ、ダグラスさんが夜なべして描いたという
『BMX Bandits familyのマインドマップ』がこれです。


(ご本人の承諾を得て掲載しております。他の写真も。)

 

か、、、かわいいじゃありませんか。。。。(°⌓°)

 

一見、スコットランドが誇る高級毛織物ハリスツイードを着た、
御髭の紳士なのですが、よくみるとその襟には
ノーマンの奥様が作ってくれた手作りの☆バッヂ、、、。
(次の日はダニエル・ジョンストンのバッヂ。)
ディズニー大好き!日本のアニメも大好き!アイスクリーム大好き!
なんかもう、エンドレスでかわいいもの好きな方でした。

その一方で、60年代の映画や映画音楽、ソフトロックに関する知識と愛は
これまたとめどなく。でも決して偏屈じゃなくて、
本当に広く深く音楽を愛してるんだなあと思いました。
でも根底にあるのは「かわいいものへの美学」なんだと(笑)

好きな映画は?(と質問してみました。)
たくさんあって難しい!けど、ジャック・タチの映画!
シェルブールの雨傘やロシュフォールの恋人も!ミッシェル・ルグランは神様!
(私がロシュフォールの『愛のテーマ』を口ずさんだら「泣いちゃうから止めて!」って)
ヒッチコックも大好きだよ!『鳥』に出演してる女優さんはお母さんの友達なんだ。
彼女はライオンとタイガーを飼っていて、間の子のライガーが生まれてるんだよ!
ライガーはめちゃくちゃでっかくてラブリーなんだ!
でも友達で話しても、写真見せても信じてもらえない子がいて、、、ほんとなんだよ!

話を聞くとダグラスさんは無類の動物好きのようです。
(それでベジタリアン。乳製品と卵は大丈夫。)
私は日本式の動物のかわいがり方、
『ムツゴロウ・スタイル』を伝えておきました。
ちょっとびっくりしてました。。。

他にも映画音楽、ソフトロックの話はいっぱいして、フランシスレイやエンリオ・モリコーネとの話、
バードバカラックのコードの付け方、前述のルグラン、フレンチポップの話やら、
ジェーン・バーキン、オードリー・ヘップバーン、つながりでヘンリー・マンシーニ、
これもエンドレスで。

これだけ国も言葉も歳も違っていても、同じものを見たり聴いたりして、
同じ好きっていう気持ちがあれば、意思は通じてしまうんだ、と、
本当に不思議な感覚でした。

ダグラスさんのアートを愛する広い心と
私に影響を与えてくれた音楽や映画に感謝の気持ちでいっぱいになりました。



BMX Bandits今製作中のニューアルバム、レコーディングとミックス風景。

 

次の記事では写真を追ってスコットランドの美しさと、わたしの御上りさんぷりを綴ります!

次の記事<写真で見るスコットランド編>

 


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